こんにちは、よた(@yotalog_ag)です。
この記事では、Galaxy Tab A9+をガジェオタの筆者がレビューしました。
スペックやゲーム性能を中心に評価していきます。
3万円台で動画視聴用やゲーム用のタブレットを探している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
下記の動画でも、Galaxy Tab A9+について解説しています。
スペック面からGalaxy Tab A9+を評価
以下の表にGalaxy Tab A9+の主要スペックについてまとめました。
チップについては、どのぐらいの性能かわかりやすいようベンチマークアプリのGeekbenchと3DMarkのスコアを記載しています。
ベンチマークについて詳しくは下記の記事で解説しています。
Galaxy Tab A9+の概要 | |
---|---|
OS | Android |
容量 | ・64GB ※最大1TBのSDカードに対応 |
サイズ | 257.1×168.7×6.9mm |
重量 | 480g |
ディスプレイサイズ | 11インチ |
リフレッシュレート | 90Hz |
解像度 | 1,920×1,200px |
チップ | Snapdragon 695 |
Geekbench Ver6マルチスコア(CPU性能) | 1,900 |
3DMark Wild Life Benchmark(GPU性能) | 1,200 |
メモリ | 4GB |
バッテリー | 7,040mAh |
オーディオ | ・4スピーカー(ステレオ) ・3.5mm ヘッドホンジャック |
認証方法 | 顔認証 |
充電コネクタ | USB-C |
通信方式 | ・Wi-Fi 5 ・Bluetooth 5.1 |
販売価格(税込) ※2024年4月時点 | 新品:3万〜4万円 |
ディスプレイは11インチと、タブレットのなかでは標準的なサイズ感。
解像度は低くも高くもないといった感じですが、90Hzのリフレッシュレートに対応しており、そこそこ滑らかに動きます。
ストレージは64GBのみとなっており、ゲーム用としては正直物足りないです。
ただSDカードに対応しているので、画像や動画の保存は比較的多くできるのは嬉しいところ。
チップ性能はSnapdragon695が搭載されていて、Geekbenchのマルチスコアは1,900点ほど。
3Dゲームやアクションゲームを本格的に遊ぶのは難しいですが、2Dゲームを軽く遊んだり動画視聴用程度であれば十分なスペックといえるでしょう。
全体的にライトな用途で使うようなスペックですが、3万円台前半で買えるタブレットであることを考えると妥当なスペック性能ですね。
外観
正面は一般的なベゼルレスデザイン。
解像度はフルHDなのでとくに綺麗というほどでもないですが、輝度が高く感じます。
下側面はキーボードドックとSDカードトレイが搭載。
横面にはスピーカーがそれぞれ2基ずつ搭載されていて、ステレオ4スピーカーとなっています。
充電端子がある面にはイヤホンジャックが搭載されています。
上側面には電源ボタンと音量ボタンが搭載されています。
裏面は黒とグレーの2トーンカラーで、左端にSamsungロゴと1眼カメラのみと比較的シンプルなデザイン。
結構指紋がつきやすい材質なので、そこは少し微妙なポイントです。
11インチのiPadとサイズ比較すると、Galaxy Tab A9+が横長であるのがわかります。
Galaxy Tab A9+は16:10のアスペクト比となっており、スマホやAndroidタブレットは一般的に16:9の比率なので珍しい比率ではないですが、iPadに慣れいているユーザーからすると結構違和感を覚えます。
16:10の比率は動画視聴には最適なので、動画視聴用のタブレットとしてならちょうどいいアスペクト比ではあります。
ブラウジングや動画アプリの使用感
YoutubeやTikTokでの使用は快適
YoutubeやTikTokのような動画アプリでは、検索から動画視聴までサクサク動きます。
10秒スキップやシークバー移動をしても動画がカクつくということはなく、動画視聴程度であれば快適に使うことができますね。
対応している画質はフルHDまでで4Kには非対応のため、画質はきれいというほどではないですが、画質が粗く感じることはありませんでした。
4スピーカーオーディオのタブレットなので、音の立体感がでるのも動画視聴用としてはいい感じです。
SNSアプリやブラウジングアプリもサクサク動く
SNSアプリのX(旧Twitter)やGoogle Chromeでも動作検証をしたところ、こちらも問題なく動作。
Xはスクロールが快適で、90Hzでの動作なので残像感も少なく感じました。
Google Chromeはサイトの閲覧に、Discoverのスクロールも自然に動作します。
ブラウジングや動画視聴程度であれば、3万円の価格も考えるとコスパの高いタブレットといえるでしょう。
ゲームアプリの使用感
ゲームアプリの使用感は下記の動画でも解説しています。
原神クラスは30fpsでもかなり重めだがデイリーや精鋭ボス程度ならギリ遊べる
スマホアプリの中では圧倒的な重さの原神で動作検証をしたところ、画質中設定の30fpsでもかなり負荷が高く全体的にカクついています。
遊べないというほどではないですが、画質が低いこともありストーリーやムービーを楽しむのには不向きです。
フレームレートも低く安定はしないので、螺旋をしっかりと回るのも難しい感じはします。
ただ、処理が重くなりがちな元素爆発も思ったよりはスムーズに動き、軽い動作程度であればそこまでストレスを感じることはありません。
週ボスや精鋭ボスを回る程度であれば、Galaxy Tab A9+でも十分こなすことはできます。
最低画質の45fpsでも検証したところ、画質は相変わらずの低画質ですが気持ち滑らかになったので、
Galaxy Tab A9+で原神を遊ぶなら、最低画質の45fpsが個人的におすすめの設定です。
プロセカは軽量設定であれば問題なく動く
Galaxy Tab A9+のチップ性能的に、プロセカを快適に動かすのは難しいと思いましたが、実際に動作検証してみると意外と普通に動きました。
3DMVだとフレームレートが大幅に下がり、もっさり感が強めで快適にプレイするのは難しいですが、軽量設定であればフレームレートが低く感じることもありませんでした。
ノーツの判定が遅れている感じはあまり感じず、音ズレもほぼなかったので高難易度のフルコンでも安定して狙えます。
奥行きやチップ性能の差で、iPadと比べるとAP難易度は高くなりますが、判定に慣れれば不可能というほどではないレベル。
強くおすすめするほどではないですが、プロセカのエントリーモデルとして十分選択肢に入る操作感です。
CoDモバイルは快適だがフレームレートは最低画質で50〜60fpsが限界
CoDモバイルはカクつきを感じず比較的滑らかに動いていました。
ただ90fpsで動いている感じはせず、50〜60fpsの間ぐらいな感じがしました。
とはいえ、3万円台でCoDモバイルのようなFPSをガチプレイすること自体が難しく、販売価格を考えれば十分遊べる使用感ではありました。
ブルアカは問題なく動作
デフォルメ3Dキャラで戦闘をするブルアカは、ストレスを感じることなく快適に動作します。
ブルアカ内では比較的処理が重めのカフェも、サクサク動きます。
戦闘時でもスキル発動時にカクつくということはなく、ロードに時間がかかることもありませんでした。
ブルアカやウマ娘のような3Dグラフィックでも処理が軽いゲームであれば、Galaxy Tab A9+は十分おすすめできる範囲です。
Galaxy Tab A9+のマルチタスク機能で操作を効率化できる
Galaxy Tab A9+はマルチタスクに対応したタブレットで、アプリを起動しているときに別のアプリをドラッグすると、画面分割で複数のアプリを使うことができます。
iPadでいうところのSplit Viewと同じ機能です。
このマルチタスクの自由度が高く、最大3つまでアプリを同時に動かすことができますが、アプリのサイズや比率を自由に調節することが可能です。
iPadだと、アプリによって縦横比が固定されているので意外と自由度が低いですが、Galaxy Tab A9+はゲームアプリも自由に縦横比を変えることができるため、iPadと比べてもかなり使いやすいものになっています。
主な用途としては調べ物をしながら動画を見たり、ウマ娘やブルアカなどのアクション要素のないゲームで、攻略を見ながらプレイするというのがおすすめな使い方です。
またGalaxy Tab A9+にはDexモードという、iPadでいうところのステージマネージャに該当する機能がありますが、この機能は逆にGalaxy Tab A9+では使いづらく感じました。
Dexモードはアプリを最大で5つまで表示することが可能で、ウィンドウのサイズ調整の自由度はかなり高く、ウィンドウの重ねがけをすることもできます。
自由度の高く一見すると使い勝手が良く見えますが、実際は動作がけっこうもっさりしていて、11インチという画面サイズから考えるとそこまで利便性はありませんでした。
個人的にはマルチタスクのほうが使いやすく感じ、Dex機能はGalaxy Tab A9+では使いこなすのが難しい機能といえます。
【結論】Galaxy Tab A9+は動画視聴や軽いゲーム用ならおすすめ
- マルチタスク機能の使い勝手がいい
- 4スピーカー&フルHDで動画視聴用として最適
- 3万円台で購入できるエントリーモデルとしてはコスパが高い
- Dex機能はGalaxy Tab A9+で使いこなすには癖がある
- 原神クラスのゲームを快適に遊ぶのは難しい
- ストレージ64GBはゲーム用としては少なく感じる
Galaxy Tab A9+は、動画視聴用や2Dゲームのような軽いゲーム用のタブレットを探している人におすすめです。
3万円台という販売価格ながらも、ある程度のスペックがあり4スピーカーのフルHDディスプレイで、ライトな用途としてなら十分楽しめる性能をしています。
さらにマルチタスク機能の自由度が高く、動画を見ながらSNSやブラウジングをしたり、様々な作業を効率化することもできます。
スマホで別のアプリを開くことなく、1つのデバイスで操作を完結できるので、手に空きを作ることができるのも嬉しいところですね。
いまいちなところは、チップ性能が高いタブレットではないので、原神や崩壊スターレイルのような処理が重いゲームを遊ぶのは厳しいです。
ストレージも64GBしかないので、複数のアプリを入れることが難しく、本格的にゲームを遊びたい人が買うのにはおすすめしません。
またGalaxy Tab A9+の特徴でもあるDex機能は、Galaxy Tab A9+のスペックで満足に使うことが難しく、個人的にはあまり大きなメリットには感じませんでした。
幅広い用途に対応しているタブレットではないですが、エントリーモデルとしてライトな用途で使う分には、Galaxy Tab A9+はおすすめのタブレットです。
まとめ
Galaxy Tab A9+は、3万円台で買えるタブレットのなかではコスパが高い機種ですが、用途が定まっていない状態で買うと後悔する可能性もあります。
ゲーム用や動画視聴用で安いタブレットを探しているけど、Galaxy Tab A9+がどのぐらい使えるのか気になっている人は、ぜひこの記事を参考に購入するか検討してみてください。