こんにちは、本を読むなら電子書籍派、よた(@yotalog_ag)です。
この記事では、2021年10月に発売されたKindle Paperwhite(第11世代)を評価レビューしていきます。
電子書籍用の端末にKindle Paperwriteを考えている人には、ぜひ見てもらいたい記事となっています。
Kindle Paperwhite(第11世代) | |
---|---|
容量 | 8・16GB |
サイズ | 174×125×8.1mm |
重量 | 205g(公式サイズ) |
ディスプレイサイズ | 6.8インチ |
解像度 | 300ppi |
最大輝度 | LEDライト17個 |
チップ・メモリ | 不明 |
バッテリー | 明るさ設定13、ワイヤレス接続オフ1日30分使用で最大10週間 |
防水機能 | IPX8等級(水深2mの真水で最大60分の防水) |
セキュア認証 | なし |
通信方式 | Wi‑Fi(2.4GHz/5GHz) |
充電コネクタ | USB-C |
カラー | ブラック |
外観と付属品
付属品
- Kindle Paperwhite本体
- USB(CtoA)ケーブル
- 取扱説明書
Kindle Paperwhiteの付属品は必要最低限で、端末本体と充電ケーブル、お馴染みの説明書のみでした。
「Kindle Paperwhiteを買う人はそれぐらい持っているだろう」という判断なのか、ACアダプタは別売りです。
たしかに最近のユーザーはACアダプタぐらいは持っているから、間違ってはいないですね。
外観
Kindle Paperwhite(第11世代)の外観 | |
---|---|
サイズ | 174×125×8.1mm |
重量 | 205g(公式サイズ) |
ディスプレイサイズ | 6.8インチ |
解像度 | 300ppi |
カラー | ブラック |
サイズは縦174mm、横125mmと手のひらサイズで持ちやすく、疲れにくいサイズ感です。
画面の質感はペーパーライク調で、紙の質感に近いさわり心地となっています。
紙の本で読書する感覚を味わえるのが、このタブレットの魅力と言えますね。
背面や側面はシリコン素材で、Fire HDタブレットと同じサラサラした感触です。
個人的にはあまり好きなさわり心地ではないですが、読書をするということを考えれば全体的に優しいさわり心地なので、Kindle Paperwhiteでシリコン素材の採用は意外と悪くないかも。
重量は205g前後で、長時間持ってもあまり重さを感じない重量です。(端末ごとに多少前後するようですが、ほとんど誤差です。)
家にあったライトノベルともあまり重量に差はないのも嬉しいところです。
Kindle Paperwhite(第11世代)のおすすめなところ
サクサクとした動作で読書が快適
読書専用のタブレットだけあり、ページ送りの動作もサクサクで快適な読書を楽しむことができます。
実際どのぐらいのページ送り速度なのか、下記の動画でiPadとFire HDとあわせて3機種で比較しました。
高性能のiPadと比べると、動作が多少重く感じますが1万円ほどで購入できるタブレットの中では十分快適な速度です。
いろんな比較動画を見ると、第10世代のKindle Paperwhiteと比べるとかなり動作が改善されているというのがわかります。
これなら、しっかりと読書に集中できますね。
6.8インチの片手サイズと軽重量で持ち運びやすい
6.8インチのサイズ感と205g前後の重量が、読書にちょうどよく持ち運びやすいのがKindle Paperwhiteの地味に嬉しいところ。
6インチほどのスマホだと画面が小さく、10インチのタブレットだと逆に大きすぎて重いので、読書に適しているかというと微妙なサイズ感です。
Kindle Paperwhiteだと、カバンに入れてもかさばりにくく長時間手に持っても疲れにくいので、通学や通勤時に軽く読書をしたいという人にはとくにおすすめできます。
意外とこのサイズ感を評価している人が少なくて筆者としては悲しいですが、Kindle端末を買う理由のひとつとしてサイズ感は結構重要なのではないかと思っています。
快適な動作に加えて、この読書にちょうどいいサイズ感がKindle Paperwhiteの個性のひとつです。
紙のような質感で読書が楽しくなる
「電子書籍より紙の本の方が読書を楽しめる!」と考えている理由のひとつに、紙の質感を味わえるからという人もいるでしょう。
筆者は基本的に電子書籍派ですが、やはりたまに紙の本を開くとサラサラとした紙のさわり心地に本特有の匂いが心地よかったりします。
しかし、紙の本はどうしても置き場に困るのでできれば電子に一本化したい。
そんな人はKindle Paperwhiteとかなり相性がいいと思います。
Kindle Paperwhiteの画面はほかのタブレットと違い、ペーパライク調の質感になっており紙の本を読むようなイメージでページをめくれます。
さすがに本の独特の匂いの再現はできませんが、紙のやさしいサラサラしたさわり心地で読書を楽しめること間違いなしです。
まあ、iPadやiPhoneでもペーパーライクフィルムを買うことで紙の質感を味わえますが、ペーパーライクフィルムは普段使いには適さないので…
棚に本をコレクションしたい、辞書のような厚い本の重量感も味わいたいというひとでなければ、紙の本からKindle Paperwhiteに変えてもしっかりと読書を楽しめるはずです。
ブルーライトカットで目に優しい
Kindle Paperwhiteは、ブルーライトカット仕様のディスプレイで目に優しいのもおすすめなところです。
とはいえ、ブルーライトカット機能は最近ではどのスマホ・タブレットにも搭載されているので、「ブルーライトカット機能だけでKindle Paperwhiteを買う理由になるの?」と微妙に感じる人もいるでしょう。
そこは電子書籍専用タブレット、ちゃんとブルーライトカットについて考えておりKindle Paperwhiteならではの工夫が施されています。
Kindle Paperwhiteの主なブルーライトカットの特徴として、下記の2つがあります。
- 「E-ink」採用で目に優しいインクのようなフォントスタイル
- フロントライトディスプレイで目に入るブルーライトが大きく軽減される
詳しくは下記のサイトで解説しています。
この記事でも軽く解説すると、iPhoneやiPad、ほとんどのAndroid端末は「バックライト方式」のディスプレイを採用しています。
画像・映像を鮮明に映し出し、メリハリのある画面を楽しむことができるのですが、そのぶん多くのブルーライトが目に入るので目が疲れやすくなります。
対してKindle Paperwhiteは「フロントライト方式」のディスプレイを採用しており、色味や鮮明度でのメリハリはバックライト方式に劣りますが、目に入るブルーライトカットが大きく軽減されるというメリットがあります。
また、フロント方式に加えてディスプレイに「E-ink」を採用していることで、ただでさえブルーライトが軽減されているのがさらに目に優しいディスプレイ仕様になっています。
ちなみに、Kindle Paperwhiteではページ送り時に白黒反転しますが、それは「E-ink」を使用しているのが原因です。
防水機能搭載でお風呂でも使用可能?
Kindle PaperwhiteはIPX8等級の防水機能搭載で、水深2mの真水で最大60分の防水でも安心して使える設計となっています。
そのため、うっかり水をこぼしたり雨で濡れても安心して使うことができます。
また、公式では推奨されていませんがお風呂で使用しても基本的に故障することがなく読書ができます。
とはいえ、防水機能はいまではほとんどのスマホ・タブレットに搭載されているので、このためにKindle Paperwhiteを買うかというと微妙なところではあります。
あくまで買うための理由の一押しで考えた方がいいですね。
ちなみに筆者は防水機能のスマホでも念のためジップロックに入れて使用するので、防水性能を活用できていません。
Kindle Paperwhite(第11世代)のいまいちなところ
Kindleアプリでの読書以外は使用できない
Kindle Paperwhiteという名の通り、このタブレットはKindleアプリ以外の使用はできません。
ゲームや動画視聴はもちろん、ブラウジングやTwitterやInstagramなどのSNSもKindle Paperwhiteで行うことはできません。
正確にはPC経由でPDFファイルを読み込むことはできるので、PDFにサイトのリンクが貼ってあればそこからリンク先のサイトを見ることはできますが…正直ネットができるとは言えないレベルです。
Kindle Paperwhiteはそもそも読書専用のタブレットなので、読書以外の用途に使用したいという人が購入する人はいないとは思いますが、読書だけのために1万円ほどの金額を出すのはなかなか難しいところです。
カラー漫画や雑誌でも白黒で表示される
Kindle端末のディスプレイには「E-ink」が採用されており、その仕様上ディスプレイは白黒表示のみです。
そのため、カラー漫画や雑誌を読んだ場合でも白黒で表示されるため、雑誌などのカラー本を読むのには適していません。
最近になって「E-ink」採用のタブレットでもカラーに対応しているものが出てきたようですが、Kindleにも適用されるのはいつになるでしょうか…
モノクロの漫画や小説系の作品を読む分にはあまり気になることはないので、自分がよく読むジャンルとしっかりと相談をしてKindle Paperwhiteを購入した方がいいでしょう。
ページ送り時に白黒反転するのが気になる
人によっては慣れると気にならないという人もいますが、長年iPadやスマホで読書をしてきた側からするとやはり白黒反転というのはどうしても気になります。
読書をKindle Paperwhiteに一本化したらいずれ慣れると思いますが、電子書籍の魅力のひとつにどの端末でも同じ本を楽しめることだと思うので、そこの魅力が半減するのは個人的には微妙です。
一応、設定から白黒反転を軽減することは可能ですが、小説を読むときのちらつきが少なくなる程度で漫画にはほとんど影響がないので、正直気持程度ですね。
Kindle Paperwhite(第11世代)がおすすめな人&合わない人
- 紙のような質感で読書を電子書籍を楽しみたい人
- 通学・通勤時に読書を楽しみたい人
- 長時間の読書をよくする人
- 読書や動画視聴、ゲームなどをひとつのタブレットで使用したい人
- カラーの漫画や雑誌も楽しみたい人
Kindle Paperwhiteを購入する前は「読書なんてiPadやiPhoneでも楽しめるでしょ」と思っていましたが、意外にもKindle Paperwhiteに施された工夫で、ほかのスマホ・タブレットにはない読書を楽しむことができました。
その中でも、紙のような質感を楽しみたい、長時間読書を楽しみたい人にとってはKindle Paperwhiteは決して悪くない買い物です。
また、片手で操作できるサイズ感に本1冊分の重量なので、通学。通勤時のスキマ時間に読書を楽しみたい人にもおすすめです。
逆に、読書含めてゲームや動画などすべてを一つの端末で使用したいという人にとっては、やはりどうしても使用する端末がかさばってしまいせっかくの読書専用端末もほこりをかぶってしまうと思います。
また、処理速度で見ればiPadやFireタブレットと比べてそこまで速いわけではなく(なんなら少し遅いぐらい)、特別読書に強いこだわりがあるというのでなければ1万円だしてKindle Paperwhiteを買う必要はないでしょう。
個人的に読書が楽しめる工夫がされていて、本が好きな人なら気に入るタブレットだと思いますが、読書だけに1万円はなかなか勇気がいります。
Twitterでの口コミ・評判
良い口コミ・評判
Kindle Paperwhiteの感想
・想像の10倍は軽い
・想像の10倍はオモチャっぽい
・ハードカバーサイズなのに軽くて最高
・画面に指紋つかないからフィルム、カバーなしでいいわ
結論
・本読むのに最高。
Kindle unlimited が今まで以上に活きる。
久しぶりに伊坂幸太郎のグラスホッパー読んでる。
Twitter
コーヒーを飲みながら読書。差し入れがありがたい。それにしてもkindle paperwhiteのサイズ感や重さが実にフィットする。読書は絶対に紙でその質感でないといけないとずっと思っていたがハッキリ言って隙間時間の読書はkindleがベストかもしれない。
Twitter
Kindle Paperwhiteは本当に紙の質感だからおすすめ
Twitter
やはり紙の質感とサイズ感を評価している人がそれなりにいますね。
ほかの端末にはないKindle Paperwhiteの特徴といえばその2つなので、納得できます。
紙の本にこだわりがある人ほど、Kindle Paperwhiteを気に入っている人が多いですね。
悪い口コミ・評判
Kindle Paperwhite signature買った!
けど買ってから白黒しか色ないの気づいてラノベ読む用としては……てなってる
Twitter
Kindle Paperwhiteずっと欲しいと思ってたけど、いざ手に入れたらipadの方が圧倒的に読みやすかった。 目には優しいんだろうけどページをめくる時や移動時のラグがどうしても気になる。
Twitter
やはりカラー対応がしていないこと、ページ送り時のチラつきを気にする人も一定数いました。
しかし、ディスプレイの仕様上改善が難しく、ここを無理に良くしようとするとブルーライトカットや紙の本のような楽しみ方が軽減されてしまうので、難しいところですね。
筆者も画面のチラつきは気になるので、次世代のKindle Paperwhiteではうまいこと調整してもらいたいところです。
まとめ:低価格で読書を楽しみたいならしっかりおすすめできるタブレット
読書はiPadで十分満足できていたので、正直Kindle Paperwhiteは期待していませんでしたが、予想以上に読書が楽しめるタブレットになっていました。
しかし、読書専用タブレットということもありかなり人を選ぶ商品でもあります。
紙のような質感で、本にこだわりを持っている人はKindle Paperwhiteを買ってみるのも案外悪くないですよ。