【小型サイズのゲーミングタブレット】Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の使用感や性能をレビューしました。

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本記事でレビューした製品はレノボ・ジャパン様よりレンタルしている機器となります。

こんにちは、よた(@yotalog_ag)です。

この記事では、Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)をガジェオタの筆者がレビューしました。

今回は実機をお借りして、性能や使用感などを検証しています。

Legion TabはSnapdragon 8 Gen 3を使用しているとのことなので、ゲーム性能を中心にレビューしていきます。

目次

スペック面からLenovo Legion Tab (8.8”, 3)を評価

以下の表にLegion Tabの主要スペックについてまとめました。

チップについては、どのぐらいの性能かわかりやすいようベンチマークアプリのGeekbenchと3DMarkのスコアを記載しています。

Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の概要
OSAndroid
ストレージ容量256GB
サイズ208.5×129.5×7.8mm
重量350g
ディスプレイサイズ8.8インチ
リフレッシュレート165Hz
解像度2,560×1,600px
SoC(チップ)Snapdragon 8 Gen 3
Geekbench 6 マルチ
(CPU性能)
6,700
3DMark Wild Life Extreme
(GPU性能)
4,700
メモリ12GB
バッテリー6,550mAh
オーディオ・2スピーカー(ステレオ)
認証方法顔認証
充電コネクタUSB-C
通信方式・Wi-Fi 7
・Bluetooth 5.4
販売価格(税込) ※2025年2月時点79,860円

Legion Tabは最近のAndroidタブレットの中では珍しい、AndroidOSそのまま搭載しているタブレットです。

後述しますが、OSのアップデートも長期間対応するため、長くタブレットを使いたい人にもおすすめできます。

ディスプレイサイズは8.8インチと小型サイズのタブレットの中では大きめ。

アスペクト比は8:5なので、動画視聴だとちょうどいい大きさですが、読書や音ゲー用に使う場合だと余白が気になる人もいそうです。

リフレッシュレートは驚異の165Hzで、FPSゲームでフレームレートを追い求める人には嬉しいですね。

そして肝心のSoCはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、Androidタブレットの中では最高クラスのスペックを誇ります。

Geekbench 6のマルチスコアは「6,753」、3DMark Steel Nomad Lightのスコアは「1,663」でした。

ベンチマークの性能的にはM1のiPadよりわずかに低いですが、ほとんどの3Dゲームを最高画質+60fpsで遊ぶことができます。

Legion Tabはゲーミングタブレットとして販売されていることもあり、SoC性能・リフレッシュレートともに十分な性能と言えるでしょう。

外観・付属品

外観

正面は一般的なベゼルレスデザイン。

アスペクト比が16:10なので、iPadと比べると縦に長い感じは結構します。

ディスプレイの解像度は2.5Kということもあり、動画視聴とかでも分かりやすくきれいに感じます。

8インチのAndroidタブレットだとフルHD画質が多いなか、2.5Kで動画やゲームを楽しめるのはいいですね。

ベゼルは側面が細く、上下にゆとりを持ったデザイン。

おそらく、横に持ったときの誤操作を防ぐために、あえてこういうデザインになっているのだと思います。

背面はシックなブラック基調で、サラサラとした質感。

指紋がつきやすいのが気になるところではありますが、高級感のあるデザインです。

横の側面は音量ボタンと電源ボタン、USB-C 2.0ポートが搭載されています。

下側面にはUSB-C 3.2ポートが搭載されており、充電をしながらもう一つのUSB-Cポートでデータのやり取りをすることもできます。

スピーカーはステレオの2スピーカー。

2スピーカーなので音質に期待はしていませんでしたが、思っていたよりもかなり高音質でした。

動画視聴やゲームでもある程度臨場感を味わえるレベルです。

付属品

付属品は以下の3つが同封されていました。

Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の付属品
  • ACアダプター(68W出力)
  • USB-CtoCケーブル
  • 取扱説明書

最近のタブレットだとACアダプターが別売りなことがほとんどですが、Legion Tabだと68W出力のアダプターが付属されているので、わざわざ買う必要がないのは嬉しいところ。

68Wだとパソコンの充電用としても申し分ない出力なので、タブレット用だけでなくノートパソコン用として使うことは一応可能ですね。

Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)の特徴

AndroidOS 14から3回のメジャーアップデートに対応

引用:Lenovo公式

Legion Tabの個人的一番の魅力は、AndroidOS 14から3回のメジャーアップデートに対応しているところ。

Pixelを除いたAndroidタブレットの弱点ともいえるのが、AndroidOSのサポート寿命の短さでした。

Legion Tabに関しては、AndroidOS 14から3回のメジャーアップデートの対応を予定しているので、最低でも2026年中までは最新のOSで動作させることができます。

あくまで現段階だと予定で変更される可能性もあるとのことなので、目安程度ではありますが長期的にタブレットを使いたい人にはおすすめといえるでしょう。

ゲームアシスタントモードで個別にゲームの設定が可能

引用:Lenovo公式

Legion Tabでは各ゲームアプリを遊ぶ際、ゲームアシスタントを起動して設定を細かく調整することができます。

ゲームアシスタントは、設定からゲームアシスタントを起動するアプリを選択することができたり、リフレッシュレートの設定ができる感じ。

基本的にはゲームアプリをインストールしたら自動的にゲームアシスタントが起動されるのと、ゲーム以外のアプリを選択してもゲームアシスタントを使うことができなかったので、設定をいじる必要はないです。

ゲームを起動中の画面はこんな感じ。

フローティングの表示やバイパス充電の設定、通知ブロックなど様々な設定をすることができます。

フローティングの表示は、筆者のようなガジェオタでもない限りはおそらく使わないので一般的な用途では関係ないですが、画面録画だったり通知ブロックなどは普通に便利ですね。

そして、ゲームアシスタントではSoCのパフォーマンスを「省電力モード」「バランスモード」「パフォーマンスモード」でそれぞれ変更することができます。

それぞれの特徴は表のとおりです。

SoCのモード特徴
省電力モード・フレームレートを30fpsまで制限する
・電力消費を抑えることができる
・一部ゲームではカクつきが目立つ
バランスモード・フレームレートの制限はない
・電力消費・SoCの出力のバランスが取れている
パフォーマンスモード・フレームレートの制限はない
・電力消費を上げる代わりにSoCの出力が高い
・発熱が高く長時間のゲームには向かない

とりあえず、SoCのパフォーマンスに関してはバランスモードを選んでおくのが無難です。

省電力モードはフレームレートが30fpsまで落ちるので、軽い2DゲームならまだしもFPSや音ゲーには向かないです。

パフォーマンスモードはたしかにフレームレートが向上しますが、発熱が高く40℃を超えることもあります。

また、長時間の使用だと結局バッテリー消費や発熱でフレームレートが落ちるので、上手く使いこなすのが難しい印象でした。

どのゲームもバランスモードでだいたい快適に動作するので、あまりタブレットに詳しくない人はバランスモードを選んでおけば間違いはないです。

デュアルUSB-Cポートを搭載

引用:Lenovo公式

Legion Tabは下側面と横側面にそれぞれUSB-Cポートを搭載した構造で、片方で充電をしながら片方のUSB-Cを使うことができるのが特徴です。

主な使い道としては、有線コントローラーやUSB-C経由での有線イヤホンの接続、外部ディスプレイへの出力です。

Legion Tabは、設定の「追加の接続」という項目から外部出力時の設定をすることができ、それぞれミラーモードと拡張モードを設定できます。

ミラーモードは単純にタブレットの画面を外部モニターに出力する機能で、拡張モードはアプリをウィンドウ化してWindowsのように操作できる機能です。

Androidだとそもそも画面出力できないケースも珍しくないので、そこに関してはLegion Tabの強みといえます。

ただ、8インチのAndroidタブレットということもあり外部出力としての利便性が高いかは正直微妙なところです。

OBSにタブレットの映像を出力したい場合など限定的な用途としてはちょうどいいかなという感じ。

アプリの使用感(ゲーム)

原神・崩壊:スターレイル

処理が重いことで有名な原神や崩壊:スターレイルなどのホヨバ系列ゲームは、最高画質でも50~60fps付近で動作しました。

原神

検証環境
  • 画質:最高画質
  • フレームレート:60fps
  • 検証シーン:螺旋

原神を最高画質×60fpsにするとデバイス負荷が非常に高い状態となりましたが、フレームレートは比較的安定しており60fps付近で快適にプレイすることができました。

螺旋で元素爆発や元素スキルを撃ってもカクつくことはなく、戦闘中にストレスが溜まることもありません。

ただ長時間プレイすると発熱でパフォーマンスが落ちたりするので、高画質または中画質×60fpsで遊ぶのが良さそうです。

崩壊:スターレイル

検証環境
  • 画質:最高画質
  • フレームレート:60fps
  • 検証シーン:階差宇宙

スタレは通常倍速だと負荷はそこまで大きくはないものの、倍速で戦闘を進めると原神やゼンゼロなどのアクションゲームより負荷がかかります。

スタレの中でも処理が重めの階差宇宙で動作検証したところ、ボス戦付近だとフレームレートが40fpsぐらいまで下がることがありましたが、カクつきもそこまで感じませんでした。

階差宇宙でこのぐらいなので、強化素材の周回や裏庭程度であれば十分快適に使えると思います。

プロセカ・あんスタMusic

プロセカやあんスタなどの音ゲーは、3DMVでも60fps貼り付きで快適に動作しましたが、Android特有の音ズレは80ミリ秒ほどありました。

プロセカ

検証環境
  • 画質:3DMV(高品質)
  • フレームレート:120fps
  • 検証シーン:Master楽曲

プロセカは3DMVで楽曲をプレイしてもカクつくことはなく、ノーツもフレーム落ちを感じずに快適にプレイできました。

Legion Tabは8インチタブレットの中では高画質なので、MVを楽しむことができるのが地味な強みです。

カクつきは感じませんでしたが、80ミリ秒ほどの音ズレがあったので判定調整に時間がかかります。

判定調整で音ズレをある程度解消することはできますが、SEありで音ゲーを楽しむのは厳しいので、普段SEありで音ゲーをプレイしている人だと使いづらいとは思います。

あんスタMusic

検証環境
  • 画質:3Dリッチ
  • フレームレート:60fps(設定不可)
  • 検証シーン:Expert楽曲

あんスタも基本的にはプロセカと同じく、最高フレームレートの60fps貼り付きで快適にプレイできました。

ノーツ・MVともにカクつきを感じず、音ズレはあるものの判定調整次第では問題なくプレイできるかと思います。

CoDモバイル・荒野行動

FPSゲームは、最高フレームレート貼り付きでどのゲームでも快適にプレイできました。

ただ、8インチと小型サイズなので視認性は微妙です。

CoDモバイル

検証環境
  • 画質:普通
  • フレームレート:144fps
  • 検証シーン:FRONTLINE

CoDモバイルは144fps貼り付きで非常に滑らかに動きます。

カクつきやラグを感じず、終始高いパフォーマンスでゲームをすることができました。

8インチタブレットということもあり、視認性は11インチや12インチのタブレットと比べて高くはなく、どうしても敵を見つけにくいのと、操作画面が半分近く占めており邪魔くさかったのが難点です。

CoDモバイルはバトロワ系よりは敵を見つけやすいゲームではあるので、まだマシではあります。

荒野行動

検証環境
  • 画質:HD
  • フレームレート:120fps
  • 検証シーン:嵐の半島

荒野行動もCoDモバイルと同じく、最高フレームの120fps貼り付きで問題なく遊べます。

マップが小さいCoDモバイルと比べて、荒野行動はマップも広く処理の重いFPSゲームですが、荒野行動でこのレベルの快適さならほかのFPSゲームでも基本快適にプレイできることでしょう。

ただし、バトロワ系のゲームはチームデスマッチ形式のFPSよりもはるかに視認性が重要なので、8インチのLegion Tabだと不利になりやすくもあります。

筆者があまり上手くないのもありますが、割と近めの的でも豆粒みたいな小ささなので、ゲームを有利に進めるのは難しそう。

学マス・ブルアカ

最近の3Dゲームだとトップクラスで思い学マスは、シーンによってはカクつきがけっこうありました。

一方でブルアカレベルであれば最高画質×60fpsでも非常に快適にプレイできます。

学マス

検証環境
  • 画質:最高画質
  • フレームレート:60fps
  • 検証シーン:N.I.A

学マスは最高画質だと基本的に60fpsで遊ぶことが厳しく、大体どのシーンでも40~50fpsで動作していました。

とくにN.I.Aの最終オーディションだと露骨にフレームレートが下がり、結構カクついてた印象です。

普通にプレイはできるのでそこまで大きいデメリットではないですが、気になる人は気になると思います。

一応パフォーマンスモードだと快適にできますが、発熱がひどくバッテリー消費も高いので個人的にはおすすめしません。

学マスを楽しむなら画質かフレームレートのどちらかを落とすのが無難です。

ただ、ライブに関しては最高画質×60fpsでもカクつきを感じずに楽しむことはできます。

ブルアカ

検証環境
  • 画質:最高画質
  • フレームレート:60fps
  • 検証シーン:指名手配

ブルアカは最高画質でも60fpsで快適に動作します。

学マスレベルで重たいゲームは厳しいものの、ブルアカぐらいなら問題なく遊べますね。

ブルアカも3Dゲームの中では重めのゲームではあるので、ゴリゴリの3Dグラフィックを使用したゲームでなければどのゲームでも最高画質で楽しめます。

【結論】手持ちでゲームをしたいなら最高のタブレット。音ゲーやFPS用としては課題点も

Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)のおすすめポイント
  • 8インチ×高スペックで手持ちでも快適にゲームができる
  • Android 14から3回のメジャーアップデートに対応
  • ゲームアシスタントモードでゲームの効率UP
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)のいまいちなところ
  • 音ゲーやFPS用としては難ありなサイズ感
  • 汎用性は高いわけではない

Legion Tabは8インチながらも高性能なSoCを搭載しており、手持ちでほとんどのゲームを快適に遊びたい人におすすめのAndroidタブレットです。

とくにスタレや原神など長時間プレイするゲームだと、Legion Tabはとくに相性が良いといえるのではないでしょうか。

さらにAndroid 14から3回のメジャーアップデートにも対応予定なので、長期的に運用することも可能です。

AndroidのデメリットであるOSサポート寿命の短さを改善しているのは、Legion Tabの大きな強みですね。

また、Legion Tabに搭載されているゲームアシスタントモードで、通知ブロックやバイパス充電を駆使してゲームを効率的に進めることもできます。

8インチのゲーミングタブレットとしては、間違いなく最高クラスのクオリティです。

デメリットとしては、8インチというサイズ感なのもあり、どうしても音ゲーやFPS用としては不利になりやすいところ。

筆者の主観もありますが、やはりアクション要素の強いゲームは11インチがやりやすいため、8インチだと指の可動域も狭く視認性が高くないため、人によってはパフォーマンスを発揮しにくいです。

また、アスペクト比が16:10のため読書用としても使いやすいわけではなく、汎用性に優れているわけではありません。

手持ちでゲームをしたい人には間違いなくおすすめですが、動画視聴や読書用途も兼用したい場合などほかにも使用用途がある場合には、ほかのタブレットも視野にいれることをおすすめします。

まとめ

Legion Tabは、8インチサイズのタブレットの中では高いゲーミング性能を誇り、手持ちでゲームをしたい人にはおすすめのタブレットです。

一方で課題点もあるため、Legion Tabが自分にあっているのか、ぜひこの記事を参考にしてください。

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